12月19日(金)結城市上映報告

いよいよ、天心の故郷である福井と縁深い結城市の市民文化センターアクロスにて上映です。
天心の父・岡倉勘右衛門は、福井藩士でありながら藩命により、開港地横浜に藩が開いた商館「石川屋」の経営を任されます。
これは松平春嶽や橋本左内ら福井藩開国派が、海外の情報収集と交易の可能性を探るための今で言う「アンテナショップ」であり、下級藩士でありながらここを宰領する権限を与えられたのは、勘右衛門に「商社マン」としての才能を見出されたからだと思います。
その「石川屋」で生まれたのが天心であり、横浜開港記念会館がその跡地に建っています。
天心が幼い頃より、国際的な感覚を持ち、英語にも堪能だったのはこうした背景があったからであり、これが後に「国際人」天心として開花していきます。
そして、福井藩の祖は徳川家康の次男であり関東の雄、結城氏の養子であった秀康。
ここ結城市こそ、結城一族の本拠地だったのですが、関ヶ原の戦いの後、秀康は北国の戦略拠点・越前国に転封され松平に復姓します。
歴史と文化ある、しかも天心父祖と繋がり深い結城市での上映は、私たち以上に市民の皆さんからの期待が大きかったのです。
結城市市制施行60周年記念協賛事業および東日本大震災復興支援事業である今回の上映会にあたり、結城市文化協会と結城市および結城市教育委員会が実行委員会を結成。
委員会の皆さまが本当にご尽力いただき、第一回の上映から客席は満席に。
前場文夫市長からご挨拶を頂戴したばかりでなく、ご支援いただいた市民の方々から温かいもてなしを受けました。
また、天心への関心を高めるべく、会場内には委員の皆さまによる関連資料の展示だけでなく、その解説までしていただき本当に素晴らしい充実した上映会でした。
文化協会の渡部栄一会長はじめ結城市の皆さま、ありがとうございました!

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