天心ゆかり研究所「復活」

 明治時代の美術指導者、岡倉天心を描く映画「天心」で、天心の弟子たちが研究に励んだ日本美術院研究所のロケセットが、北茨城市大津町の五浦岬公園に建設されることが決まった。20日の9月市議会で、ロケセットに2千万円を補助する補正予算が可決。市の支援で11月の本格的な撮影に向け、動き出した。
 公園は五浦海岸にある市有地。天心が思索を練ったとされる六角堂の南側数百メートルのほぼ対岸に位置する。場所によっては、六角堂が一望できる。
 映画「天心」製作委員会などによると、当初、ロケセットは六角堂の北側の海岸付近にある日本美術院研究所の跡地も考えたが、震災の影響で危険なことなどから断念したという。
(2012年09月21日 朝日新聞より)

日本美術院研究所のロケセットの建設場所=北茨城市の五浦岬公園(写真・朝日新聞)