岡倉天心役、「竹中直人」氏に決定

明治時代の美術界の指導者、岡倉天心の生涯を描く北茨城支援復興映画「岡倉天心」の主役として俳優の竹中直人氏(56)を起用することが決まり、8月27日に水戸市で開かれた実行委員会の会議で発表された。

竹中直人氏は天心と同じ横浜出身であり、多摩美術大学を卒業するなど、役に必要な芸術への造詣(ぞう・けい)が深いことが決め手となった。松村克弥監督(49)は「知的で不思議な存在感があり、複雑な役どころを演じられる」と決定した理由を語った。

本格的な撮影は11月下旬~12月末で、映画の中で天心が心を開く釣り船の船頭役には、水戸市出身の俳優渡辺裕之さん(56)が予定されている。

「岡倉天心」の缶バッヂの発案者でもある北茨城市出身のミュージシャン・石井竜也氏(52)が映画の主題歌を制作する。