平成27年11月3日(火)文化の日、熊本県山都町で「NPO山都町よい映画を観る会」主催による「天心」上映会が開催されました。
阿蘇南麓に抱かれた山都町、国の重要文化財「通潤橋」の放水を私たちも初めて見ることができました。
「通潤橋」とは、「水の便が悪く水不足に悩んでいた白糸台地に住む民衆を救うため、江戸時代、時の惣庄屋『布田保之助(ふたやすのすけ)』が、1854年に”肥後の石工”たちの持つ技術を用いて建設した石橋。日本最大級の石造りアーチ水路橋で、国の重要文化財に指定(昭和35年)されています。長さは75.6m、高さは20.2m。橋の上部にサイフォンの原理を応用した3本の石の通水管が敷設され、今でも周辺の田畑を潤しています」(山都町サイトより)という、ここに住む人にとっては大事な施設です。
見せた頂いた放水とは、通水管に詰まった堆積物を取り除くために行なわれていますが、この日は祝日とあって多くの観光客がここを訪れていました。
そして、上映会場となった山都町立図書館は、35mm映写機だけでなく劇場用デジタル機材であるDCP/DLPに加え、7.1チャンネルの音響システムを備える素晴らしいホールです。
劇場に匹敵するこれら設備は、よい映画を観る会はじめ町民からの運動と寄付によって導入され、年間40本もの上映活動を長年にわたり続けてきております。
これだけの上映活動と上映設備は、全国屈指だと思いますし、こよなく映画を愛する山都町民の誇りではないでしょうか。
こうした素晴らしい皆さんとの「天心」上映会は、本当に楽しく、私たちにとっても大変勉強になりました。
上映会開催にご尽力いただいた山都町の皆さん、そして映画「天心」を上映する会の見澤孝子さん、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました!!