映画「天心」の支援会発足

 明治時代の美術思想家岡倉天心を題材にした映画「天心」の撮影やPRに協力しようと、北茨城市に10日、「映画『天心』を支援する会」が発足した。市内外から会員を募り、ロケ現場での見学者の誘導など様々な活動に取り組む。
 同会は昨年3月7日に発起人会を設置したが、東日本大震災の発生で活動を休止。この日市商工会館で発起人会を開き、正式に発足を決めた。
 会長に就任した大森広幸・市商工会長は終了後の記者会見で「映画が地域経済の活性化や観光振興の一助となり、復興を加速する存在としてアピールできるよう貢献したい」とあいさつ、松村克弥監督と握手を交わした。
 同会には、市がロケセットの建設費用として2000万円の補助金を支出する。天心が日本美術の研究のために移り住んだ同市の五浦海岸にある五浦岬公園に日本美術院研究所を復元し、撮影終了後に観光資源として活用する。同会事務局は市商工会(0293・42・2511)。
(2012年10月11日  読売新聞)