不世出の画家・横山大観、彼だけが見た、師 『岡倉天心』 の実像とは・・・
日本の近代芸術に大きな足跡を残した岡倉天心。
その弟子たる若き日の横山大観の眼を通し、兄弟弟子である菱田春草・下村観山・木村武山らと共に芸術と真摯に向き合う姿や、師である天心の実像に迫る。
理想に燃えて設立した「東京美術学校」(現東京藝大)を追われた天心たちが辿り着いた
北茨城の美しい五浦の海と、後に彼がそこに建立した「六角堂」に込めた想い。
波乱の五浦時代を中心に、傷心の天心が立ち上がってゆく姿や弟子たちとの葛藤・師弟愛を描き、世代を超え、美術・芸術の在り方だけでなく日本の未来までも問いかける。