水族館deアート!~海浜の化粧~

3月24日(土)
 先日、お知らせした大洗水族館前の砂浜でのイベント「水族館deアート!~海浜の化粧~」の撮影に行きました。
 開催の数10分前まで、無情の春の雨が吹き付ける。しかし、海辺に参加者が出ると、奇跡が!雨は鎮まり、雲の切れ目からはわずかな陽光が出たのだ。


 そして、震災復興、鎮魂の願いをこめて、撒かれた珪藻土。海がピンク色に染まった砂浜は、まさに竜宮城へと誘うような幻想の世界。
 そこに、天心と親交があったインドの国民的な詩人タゴールにちなんだ展覧会を西ベンガル州でも開催された書道の大家、川又南岳先生が文字を書く。

川又南岳先生

 その字は「よみがえれ 常世の海」――
 瞬時に消える砂文字。風と波の大自然の前に消えるがゆえに、はかなくも、大切な思い・・・最後は「命」の一文字を書かれた川又先生。シンプルだがこれほど力強い言葉は、今、ないだろう・・・。
 イベントを企画された大洗水族館長の河原井さんも「海と、海の語り部である水族館の回廊の浜辺で、鎮魂と再生のイベントをやったかいがありました」と静かに力をこめて語られた。これからも水族館の枠を超え、斬新な挑戦を続けていただき、衝撃と感激のイベントを期待しています!

河原井館長