映画「天心」実現めざして! 苦闘・奮闘!監督日記 準備完了まで あと180日! 

3月1日(木)きっと笑える日は・・・来るか

 この前日から、またも協賛集めに苦闘奔走!今回は母親の故郷である行方市や、アントラーズで知られる鹿島方面へ。神栖→鹿島→北浦→行方→神栖→大洗と超強行軍で回り、行方市、神栖市と2人の市長にもお会いし、諸々のお願いをしてきました。協力的な返事をいただき嬉しい限り。

 1日に訪ねたのは、行方市にある霞ヶ浦ビレッジパーク芸術村。ここで素敵なデザイン事務所と工房を構えるのが藤代範雄さん(下記左)。

つくば科学万博会場内のデザインや、長野五輪のポスターも手掛けられ、フランス、スイス、ロシアの芸術祭でも入選、受賞された世界的にも有名なグラフィック・デザイナーの先生です。そのオフィスがまた素晴らしくアート的!

雑木林の庭にシュールな彫像が並ぶ森の中のアトリエに案内されると、何とその壁には巨大な天心ポスターが!

先生は天心に大変造詣が深く、今回の映画にも多大な協力をしてくれ、この

ポスターもわざわざ無償で製作してくれたのです。「天心は日本の美術、文化を可能性を広め、現代アートの原点にもなっている。そんな人がこの茨城にいたのが奇跡。それを映画化することは素晴らしく、絶対に実現しましょう!」と熱く語ってくれ、僕もいつも勇気づけられています。

映画が正式に決定したら、ポスターも担当してくれるので、今から楽しみ!

先生の素晴らしい仕事はこちらへ↓

http://www.fujishiro-design.jp/

 

ちなみに、上記画像の左に映る恰幅のいい人(笑)がマエPこと前山くんです。本業は、守谷市や坂東市で倉庫や運送業を営む会社の社長さん。

日大芸術学部の演劇学科卒で、あの爆笑問題の太田さん、田中さんと同級生!

若き日の彼らと青春を過ごし、演劇界の名優、加藤健一さんの事務所に入り、日大アメフト部を描いた、宍戸開さん、富田靖子さん主演の映画で準主役も務めた元俳優なのです。今も本業の傍ら、地元で演出、主演の舞台をする熱血漢。

 

いつも僕と回ってくれる心強い相棒で、この2日の強行軍も一緒でした。

前日は、僕の叔父夫婦がやっている行方の料理屋で「あの時は、先行きもわからず、がむしゃらにやっていたけど、今は良かったね・・・なんて言える日が早く来るといいですね」と飲みながら、しみじみと・・・。

 

「きっと笑える日もくるわ」今まで、何度、そう思ったことだろう・・・

 

3月2日(金) 悲しき日本アカデミー賞授賞式

 この日は初めて、日本アカデミー賞の受賞式へ・・・もちろん招待でなく(苦笑)自腹1万円なりを払って。映画大ファンの従兄の人が一度見たいと前々から言われ、同伴で行ったのです。アカデミー協会に入会して約20年で初めて。さまざま思いもあり、誘われなければ、中々行かず・・・

賞の結果は僕ごときが今さら言う事でもなく、どうぞスポーツ新聞なり、HPなりでご覧ください。強く印象に残ったのは、特別賞を取った高峰秀子さんの夫、松山善三さんがあいさつの時、言葉につまり、娘の方が代わって「父は母が亡くなってから、言葉が出ないようになりました」と涙ながらに話されたこと。99歳の新藤監督が車いすで登場し、感激の言葉を出されたこと。

そして、昨年、亡くなられた映画人の紹介で、撮影の安藤庄平さん、女優の沖山秀子さん、脚本家の石堂淑朗さんなど素晴らしい映画人が亡くなられた事を知らなかった自分の愚かさを心から恥じたこと・・・。

僕の座った指定席は記者席より後ろの最後列から3烈目の席。レッドカーペットすら全く見えず、ステージもゲストの席もはるか遠く。そこだけがスポットを浴び、自分はまさに疎外された闇の中にいるよう。ステージの監督は僕と同世代か、若い人もいて、はるかに取り残された気分に猛襲され・・・

従兄には「そのうち、君が受賞して、良い席に座らせてくださいよ」と励まされたが・・・。

いつか、あのステージへ行くぞ!行ってやる!・・・なんて、もう今の僕は思わない、思えない。そんな余裕ない。ない!ない!絶対ない!

映画「天心」実現めざして! 苦闘・奮闘!監督日記 古河市にて

2月19日(日)古河市の本格派合唱チームが予告編の名曲を!

 

この日は古河市へ。驚いたのは、私の家の日暮里から何と電車で1時間!

知らないもんだなあ・・・意外に近く、横須賀と変わらない。

取手も40分くらいだし、茨城って身近なんだ。沿線に30年近く住んでて

恥ずかしい限りです。

 

この日は、古河市民の人たちから成る混声合唱団「らん」の人たちが予告編に使う「アメイジング・グレイス」を歌ってくれました。この歌詞を作ったのはイギリスのジョン・ニュートンという人。黒人奴隷の貿易商人だったが、航海中に激しい嵐に遭い、神に熱心に祈った所、奇跡的に助かり、以後、過酷な奴隷の待遇を改善。最後は改心して牧師になったとか。祈り、哀悼を感じさせながらも、神々しさ、気高さを感じる名曲で、どこか深遠な藝術の道に挑んだ天心、大観、早逝した春草のイメージにぴったりだと。そして、悲しくも3.11で無残に一変してしまった北茨城への追悼にもなる曲となりました。

 

CDの曲は歌手の著作権もあるので、歌を全部入れ直したのです。嬉しい事に、「らん」の皆さんは全員ボランティアで、東京在住の方も半分くらいいて、わざわざ古河まで来てくれたのです!予想以上に大人数で、もちろん声量や技術も古河や東京でもコンサートを行う本格派で、本当に感動しました!この曲を入れ替えた予告編は、近くHPにもアップしますので、乞うご期待下さい!

(*指揮&編曲してくれた酒井さん)

指揮者の酒井さんは東京芸大音楽学部卒の本格派。編曲までもやっていただきしかも、お嬢さんの蘭子さんがボーカルで美声を披露してくれました。何と本職は栃木で陶芸作家をやっているとか。肝心の歌唱力は透明感と強さもあって素晴らしく、さすが父上譲り!おまけに美声に劣らず、美人!と天は二物を与えたまえたのです。彼女の映画への応援メッセージもやがてHPで流す予定なので、こちらもご期待ください!この皆様の応援に必ず答えたい!答えねば・・・

(*ボーカルの蘭子さん 23歳!)